[Velopont Newsletter]2026年6月3日号
読者様
お世話になっております。Velopontの飯嶋です。
今週のひとこと
最近、FDE(Forward Deployed Engineer)という職種が話題になっています。顧客の現場に入り込み、技術力でビジネス課題を直接解決するエンジニア職で、PMMと役割が重なる部分もあり、少し複雑な気持ちでこの盛り上がりを見ています。
FDEという役割そのものを否定するつもりはありません。ただ、気をつけないと製品が個別最適化に走るリスクがあります。顧客の現場に深く入れば入るほど、「この顧客のためだけの機能」を求める声に引っ張られやすくなる。スケールする翻訳ではなく、個別対応の積み重ねに陥る構造です。
その引っかかりを整理したくて、今週は【番外編】として記事にしました。連載2本と合わせて読んでいただけると、今週の文脈がより立体的に見えてくると思います。
記事紹介
【連載06】B2Bマーケティングが機能しない5つの症状——あなたの組織に「翻訳者」はいるか
マーケティングの施策は動いている。でも売上につながらない。この「機能しているように見えて機能していない」状態の正体は、翻訳者の不在です。記事では5つの症状から構造問題を診断し、翻訳者を配置するだけでは不十分で経営トップのスポンサーシップが不可欠である理由を、実務経験をもとに解説しています。
あなたの会社のPMM(または翻訳役)は、経営から信頼されていますか?
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【連載07】GTM戦略とは何か——B2B市場で勝つための「市場投入設計図」の基本
GTM戦略が後手に回るのは、オーナーが決まっていないからです。製品部門・営業・マーケ・CSが関わるプロセスを「自発的に誰かがやる」に任せた結果、戦略なしにローンチ計画だけが実行される。「段取り表」と「統合設計図」の違い、そしてプロダクト企画の初期段階からPMMがGTMオーナーであるべき理由を整理しています。
あなたの組織で、GTMのオーナーは誰ですか?
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【番外編】FDEとPMMは補完関係である——それでも私が引っかかる理由
FDEはPMMの競合ではなく補完関係にある。それは分かっています。ただ、「顧客の現場に入る力」が評価されるとき、製品の個別最適化への圧力が静かに強まる。スケールする翻訳と個別対応の積み重ねは、似て非なるものです。PMM視点からその構造的リスクを書きました。
あなたの組織で、「スケールする翻訳」と「個別対応」のバランスは設計されていますか?
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引き続き、どうぞよろしくお願いします。
2026年6月3日 Velopont 飯嶋 睦